スタッフ日記/ ここだけの話

第一回 おすすめ小説紹介

  2017/07/07    ここだけの話

皆さん、こんにちは。

今日は私の好きな小説をご紹介したいと思います。ランキング形式でご紹介しようかとも思ったのですが、どれも甲乙つけがたく、今回はぱっと思いついたものを発表することにします。

記念すべき一つ目の作品は
 ・「MOMENT」 本田孝好
死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトする大学生の「僕」。ある末期患者の願いを叶えたことから、彼の元には患者たちの最後の願いが寄せられるようになる。(裏表紙より)
これだけを見るとハートフルな感動小説のように思いますが、実は単純なハッピーエンドばかりではなく、死を間近にした人たちのリアルな感情や想いが表現されており、「自分だったら…」と考えさせられる小説です。切ない内容であるにも関わらず、読後感も良く匙加減の絶妙な傑作です。続編の「WILL」、「MEMORY」も良い作品ですので、ぜひセットで読んで頂き、感想を五十嵐まで。

二つ目の作品は
 ・「グラスホッパー」 伊坂幸太郎
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに――「鈴木「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。(裏表紙より)
私が人生で二冊目に読んだ思い出の小説なのですが、とにかく面白いです。あまりの入り込みやすさにラストまで一気読み間違いなしです。バイオレンスな要素も強いのですが、それだけでなく、ところどころにユーモアあり、切なさありの傑作です。特に要所で出てくる過去の妻とのエピソードは独身男性の結婚願望を高める効果があります。映画化もされた有名作品ですが、読んだことのない方はぜひ読んでみてください。

他にもご紹介したい作品はあるのですが、今回はここまでにしたいと思います。
来週は、変わらない笑顔が素敵な吉田先輩が担当致します
一週間お付き合い頂きありがとうございました。

それでは、また。

文学賞について

  2017/07/06    ここだけの話

皆さん、こんにちは。  

今日は双子の話から離れて、文学賞について書きたいと思います。現在は数多くの文学賞があるかと思いますが、やはり最も有名なのは直木三十五賞と芥川賞でしょう。実はどちらも昭和10年に同時にスタートしているのですが、皆さんはこの二つの文学賞の違いについてはご存知でしょうか?

この二つの賞の大きな違いは対象となる作品が違うということです。芥川賞は各新聞や雑誌に発表された純文学作品のみを対象としています。また、直木賞は各新聞、雑誌あるいは単行本として発表された大衆文芸作品を対象としています。つまり純文学か大衆文学かというのが大きな違いなのですが、これも何が違うのか私もわからなかったので調べてみました。簡単にいうと純文学は大衆小説に対して商業性よりも芸術性や形式に重きを置いている小説を指すようです。代表的な例だと芸人のピース又吉の『火花』が話題となりましたね。直木賞の対象となる大衆小説はというと純文学に対して、芸術性よりも娯楽性や商業性に重きを置いたものを指すようです。最近だと、恩田陸の『蜜蜂と遠雷』が受賞しました。

二つの賞とも当初は新人作家の発掘を目的としていたようですが、現在直木賞は中堅作家の受賞が主となっているようです。大衆小説は多くの人に読まれることを前提としているため、一定以上の作品を作り続ける筆力が重要と考えられたためのようですが、個人的には何か大人の事情もあるような気がします。

ここまで、書いてきたのですが個人的には、芥川作品は心にズシンとくる、直木賞は軽い気持ちで読めて読後感が良いもの多いくらいで捉えています。重要なのは自分が面白いと感じるかどうかということですね。

今日はここまでにしたいと思います。
それではまた明日。

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