フェラーリを買う
2023年8月25日
Aimパートナーズ総合会計事務所です。
イタリア製の高級スポーツカーといえば代表的なものとしてフェラーリなどがイメージされると思います。
販売価格は1億円を超えるものもあるそうです。
通常、会社の資産として車両を購入する際、2ドアでスポーツカータイプを選定するというのは合理的ではないでしょう。
特殊な場合をのぞき会社として車両を使用するシーンとしては、送迎、運搬、営業車、業務用設備搭載車両などがあるかと思いますが、
用途によって多少高額になることはあったとしても、「フェラーリ」でなければダメというシーンはあまり想像できません。
フェラーリでなくとも、経営者の個人的趣味趣向によって選定されている高額車両は経費として認められるのか?というご相談をときどきいただきます。
「2ドアはダメ、金額が高額すぎるからダメ」といった話は私も聞いたことがありますが実際は税務上どうなのでしょうか。
この点に関し争ったケースがあります。
国税不服審判所の裁決(平成7年10月12日)では、約3000万円のイタリア製高級スポーツカー(フェラーリ)が事業用資産として認められ、
減価償却費の損金計上を認めています。
その裁決の判断では、
「個人的趣味によって選定された外国製のスポーツカータイプの乗用車であっても、現実に納税者の事業の用に供されていることが推認できる以上は」償却OKというものです。
課税庁の主張としては、「事業の用に供された実績が不明で、一般常識から見ても個人的趣味の範囲のものであり同族会社だからできる行為」なのでダメと主張していました。
結論としては、経営者の個人的趣味で選定され、高額であっても、2ドアのスポーツタイプであっても「事業の用に供されている」のであれば経費とできる、ということになります。
当然、不要な改造費やアクセサリー類は含まれないと考えます。
しかし、会社の資金を使って購入するわけですから、仮に資産価値を利用した財テク要素があったとしても、従業員や取引先等のとらえ方に留意が必要ではないでしょうか。
問合せ
【夢を貧困につぶさせない 子供の未来応援国民運動】
1クリックすると「協賛企業が」慈善団体に寄付してくれます(1クリック=1円)。
「子供は日本の宝!」
日本の未来のために、1日1回クリックしませんか。
私も毎日、ワンクリックしています。
https://www.dff.jp/kodomohinkon/