気を付けよう!~面接時に聞いてはいけないこと~
2023年11月14日
採用では、履歴書などを提出してもらい、面接や採用試験、適正テストなどを経て、採用決定するのが一般的です。採用過程でできる限り有用な情報を集めておきたいところですが、聞いてはいけないことがあるので注意が必要です。
今回は面接時に聞いてはいけないことを学んでいきたいと思います。
・本人に責任のない事項
・本来自由であるべき事項
・就職差別につながる恐れがあるので行ってはならない事項
・特別な必要のない限り収集するべきではない事項
・聞いてはいけない質問をした時の悪影響
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・本人に責任のない事項
- 本籍・出生地に関すること
- 家族に関すること
- 住宅状況に関すること
- 生活環境・家庭環境に関すること
上記は、適性や能力に関係のない場合、聞いたり、書かせたりしてはいけません。
・本来自由であるべき事項
- 宗教に関すること
- 支持政党に関すること
- 人生観・生活信条に関すること
- 尊敬する人物に関すること
- 思想に関すること
- 労働組合に関する情報
- 社会運動に関すること
- 購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
上記は、思想信条にかかわることであり、偏見や差別につながる、応募者に精神的苦痛を与える、応募者の人権を侵害する可能性があるため禁止されています。
・就職差別につながる恐れがあるので行ってはならない事項
- 身元調査などの実施
生活環境などの把握や身元調査は行ってはならない。
・特別な必要のない限り収集するべきではない事項
- 合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施
- 色覚移譲などの遺伝情報についての情報
健康診断については、予定された仕事ができるかどうかを確認するなど、必要性が認められれば行うことができるとされています。
・聞いてはいけない質問をした時の悪影響
聞いてはいけない質問をした場合、法令に抵触する可能性があります。また、求職者から通報されると厚生労働省から改善命令を発せられることがあります。
法令違反とまではいかなくても、SNSなどで拡散されれば自社にとってマイナスイメージになる可能性もあります。一度SNSで情報が流れれば、今後の採用活動に支障が生まれるだけでなく、企業の業績に響く恐れもあるでしょう。
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いかがでしたでしょうか。
面接を成功させるためには、失言を防ぐことはもちろん、応募者が自社とマッチしているかを正しく見極めることが非常に重要です。
面接時の注意事項や採用に関することでお悩みでしたらぜひこの機会に
社会保険労務士法人Aimパートナーズまでご連絡ください。