2028年10月から 改正雇用保険法成立へ
2024年5月21日
令和6年5月10日行われた参議院本会議で可決・成立した改正雇用保険法のなかで雇用保険の加入対象を週所定労働時間「10時間以上」へ拡大することが明らかになりました。
社会保険の適用拡大が着々と進む一方で雇用保険の適用拡大が決まり、話題となっています。
【目次】
・現在の加入要件は?
・適用拡大による被保険者について
・支払う保険料は?
・雇用保険に加入するメリット、デメリットは?
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・現在の加入要件は?
現在の雇用保険の加入要件は以下の通りです。
- 31日以上引き続き雇用されることが見込まれる者であること
- 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
ひとつ目は具体的に下記のいずれかに該当する場合をいいます。
・期間の定めがなく雇用される場合
・雇用期間が31日以上である場合
・雇用契約に更新規定があり、31日未満での雇止めの明示がない場合
・雇用契約に更新規定はないが同様の雇用契約により雇用された労働者が31日以上された実績がある場合
※そのほか詳しくはこちら
・適用拡大による被保険者について
適用拡大により新たに雇用保険の被保険者となるものは、適用要件を満たした場合、現行の被保険者と同様に失業給付(基本手当等、教育訓練給付等)、育児休養給付など給付水準も同じ考えに基づき設定される見込みです。
・支払う保険料は?
現在の加入者と同じ水準とされており、現在の保険料率が6/1000、月給が5万円の人が加入した場合の保険料負担は月300円となります。
しかし2028年10月より施行なので、施行時の料率に左右されるので注意しましょう。
・雇用保険に加入するメリット、デメリットは?
今回の法改正で、新たに約500万人の加入が見込まれる雇用保険ですがメリット、デメリットはどうでしょうか。
【メリット】
・月々のわずかな控除により様々な給付を受けられるようになる
・給付を受けられる安心感から人材確保につながる
雇用保険に加入するメリットは企業、従業員ともに同じような内容が挙げられます。
【デメリット】
・給与から雇用保険料を控除されるようになる
デメリットというかはわかりませんが、保険料の負担が発生することになります。
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いかがでしたでしょうか。
今から約4年と猶予はありますが、その時までにでも様々な法改正があることでしょう。
それらの法改正に常にアンテナを張り、対応していくことは容易ではありません。
是非この機会に社会保険労務士法人Aimパートナーズまでご連絡ください。