【2023年4月~】中小企業の月60時間超の残業代が引き上げへ ~これまでとの変更点と計算方法のおさらい~
2023年7月13日
みなさんは今年の4月から月60時間超の残業代(時間外手当)が引き上げられたことはご存じでしょうか。具体的にどのように割増率が変わったのかや、残業代の計算方法をおさらいしていきましょう。
【目次】
・残業とは?
・法定外残業(月60時間未満)の場合
・月60時間超の残業を行った場合
・深夜に法定外残業を行った場合
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・残業代とは?
残業には2種類あります。「法定内残業」と「法定外残業」ですが
ここでの残業とは、法定外残業とは労働基準法で定められている1日に8時間、1週間に40時間を超える残業のことです。
・法定外残業(月60時間未満)の場合
法定時間外の残業をした場合、割増率は1.25倍となるため、時間外手当の計算方法は以下の通りになります。
1時間当たりの賃金×割増率25%(1.25)×時間
・月60時間超の残業を行った場合
法定外残業が月60時間を超えた場合、2023年4月以降の割増率は1.5倍となるため、時間外手当の計算方法は以下の通りになります。
1時間当たりの賃金×割増率50%(1.5)×時間
・深夜に法定外残業を行った場合
法定外残業かつ深夜労働(夜10時~翌朝5時まで)を行った場合はそれぞれの割増率を加算するため、計算方法は以下の通りになります。
1時間当たりの賃金×{深夜割増率25%+時間外割増率25%}(1.5)×時間
ここで月60時間超の残業を行った場合は
1時間当たりの賃金×{深夜割増率25%+時間外割増率50%}(1.75)×時間
となるので注意が必要です。
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いかがでしたでしょうか。
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